|
私はこの6月24日、60歳になりました。
今回は還暦を記念し、私の人生の原点でもあるTOEICの創業秘話と、
ICCのMissionを読者の皆さんにご紹介したいと思います。
--------------------------------------------------------------------
TOEICの生みの親は日本人です。開発は米国テスト開発機関ETSですが、
その構想は3人の日本人によります。
(財)IIBC会長の渡辺弥栄司さん、
前TOEIC運営委員会委員長(故人)の北岡靖男さん、
そして元早稲田大学教授の三枝幸夫さん(故人)の3人です。
以下、私が平成13年に渡辺さんに
TOEIC誕生のいきさつをインタビューした概要です。
--------------------------------------------------------------------
(千田)TOEICが生まれたきっかけは何ですか?
(渡辺)北岡靖男さんという素敵な人物との出会いがきっかけです。
(千田)何を話されたのですか?
(渡辺)日本の英語教育がこれでいいのかということです。
(千田)どんな内容だったのですか?
(渡辺)これだけ日本人が国際社会で仕事し始めると、
英語の使えない日本人とか日本というものは考えられない。
この状況を何とかしなくては、というような内容でした。
(千田)具体的には、日本人に
“英語でどんなことができる”ことを望まれたのですか?
(渡辺)国際会議でも堂々と自分の意見を主張できる。
英語でけんかができ、親友も作れる・・・
そういった生きた英語を身につけてほしい。
TOEICを通して自己改造できる人を作りたい。
そのことが日本を活性化する。
それが北岡さんと私の共通の想いでした
--------------------------------------------------------------------
北岡さんは生前、TOEIC誕生の経緯を以下のように話しています。
--------------------------------------------------------------------
私は、タイムライフという会社に24年いましたが、
東南アジア担当の総支配人でした。
そのときの経験から、日本人の国際コミュニケーション能力を
高めたいという思いを強く持っていました。
『そのためには、まず目標をしっかり定めることの出来る
テストが必要であり、世界標準の英語能力テストを作らなければいけない』
とアドバイスしてくれたのが、一緒にタイムライフをやめた三枝幸夫さんです。
三枝さんには『そういうテストを作るのであればアメリカのETSしかない』
というアドバイスもいただきましたので、
私がETSに行き、その必要性を訴え、
折衝を重ねて誕生したのがTOEICなのです。
--------------------------------------------------------------------
「暗闇の中を手探りで進むような英語学習ではなく、
学習目標をはっきりと設定でき、
進歩の度合いが確認できるようなカウンセリング・システムを作るべきだ。
千田さん、あなたにはそのことを期待しています」
・・・これは、北岡さんが癌で亡くなる直前に入院先の病室から
直接私に電話で伝えてくれた最後の言葉でした。
これが、「英語トレーニングのICC」のMissionです。
英語難民救済システム作りといってもいいでしょう。
「これなら出来る英語合宿」が行われる那須高原の教室には、
北岡靖男さんの肖像画が飾ってあります。
7月の合宿でも、TOEICの生みの親である3人の日本人の想いに
少しでも応えることが出来るよう、
参加者の皆さんに一生懸命語りかけたいと思っています。
|