第34回 インプットから生まれる、アウトプットの力
会社員 Tetsuさん (東京都・男性) |
|
今回ご登場いただくのは、
ICC東京本校の実戦コース・860点目標クラスに通学中の
Tetsu さん です。
ICC東京本校では、様々なイベントが開催されるのですが、
中でもスクール生に人気なのが、「3ヶ月ラリー」です。
参加しただけでモチベーションが上がり、スコアもアップする!
そんなうわさがうわさを呼び、今や伝説のイベントと化しています。
3ヶ月で150時間のトレーニングを積み重ね、
全員完走を目指すこのイベントも、今回で第6回目を迎えます。
今回ご登場するTetsuさんは、この過酷なラリーに第1回目から
挑戦し続けるトップ・アスリート!?です。
回を重ねる毎に増えるトレーニング時間。
練習量に比例するように伸びるTOEICスコア。
そしてついに、ラリー開始前のTOEIC IPテストでは、
自己ベストの895点をマークし、参加者から大きな注目を浴びました。
見るからに温厚なTestuさんですが、
今回のインタビューで、英語力アップに燃える熱い思いを
お伺いすることができました。
|
| (松尾) |
そのお手元にある、Newsweek誌のカバー写真は・・・。
アメリカの同時多発テロ、9.11ですよね。
|
|
| (Tetsu) |
この事件は、私にとっても大きな衝撃でした。
この日はちょうど、家族でフロリダのディズニーランドで
余暇を楽しんでいるところでした。
とあるアトラクションでショーを見ていると、
上演途中で「外に出ろ!」という突然のアナウンス。
結局その日は、無料再入園券が入場者に配られ
全てのアトラクションが中止となりました。
仕方ないので近くのホテルに戻ってテレビをつけて、
同時多発テロの事実を知ったのです。
この時、既にアメリカ国内便のほとんどが欠航となり、
完全にディズニーランドで孤立してしまいました。
どうしようもないので、そこは開き直って
毎日をディズニーパラダイスに(笑)。
でも、さすがにこんな毎日が1週間も続くと、
帰国できるかいよいよ心配になって来ました。
結局ニューヨーク経由で帰国するルートしかなく、
空港へ行って、受付カウンターで交渉です。
何を言っても、国内便に乗せてもらえず、
最後は当時8歳の娘を泣かせてダシに使ったり、
おじいちゃんの入れ歯を外して病気だと主張したりと、
もう、帰国するために必死でしたよ。
ようやく、キャンセル待ちチケットを入手したのですが、
結局キャンセルが相次いだようで、機内はガラガラ状態。
危険目に遭ってまで、誰もニューヨークへ飛行機で行こうと
考えなかったのでしょう。
ニューヨークに到着すると、空一面に軍用機が飛びまわり
とても物々しい雰囲気でした。崩壊したビルの付近からは、
まだ煙が出ていたのを覚えています。
国際便は相次いでキャンセルとなり、
ニュージャージーで2泊しました。
そこでも娘とおじいちゃんに協力してもらって
航空券の予約で交渉することになりました。
日本への直行便がなく、アメリカから北極や
ゴビ砂漠上空をまたぐように香港へ行き
そこからようやく日本に帰国したのです。
ニューヨークの駐在経験がありましたが、
こんなルートで帰国するのは始めてでしたね。 |
 |
| (松尾) |
ニューヨークへの駐在はいつ頃に経験されたのですか?
|
|
| (Tetsu) |
1990年から94年にかけて、約3年半ぐらいでした。
ちょうど、湾岸戦争の真っ只中の時期です。
マンハッタンの国連ビル近くに住んでいたので、
テロやミサイル攻撃の標的になる危険性もあり、
初の海外駐在で、ずいぶん怖い思いをしましたよ。
|
 |
| (松尾) |
言葉の壁という意味で、不自由はなかったですか?
|
|
| (Tetsu) |
駐在前に、事前訓練として英語学校に通学し
英検2級をなんとか取得した程度でしたから、
英語力で言うと不安だらけでした。
でもニューヨークというのは特殊な環境で
様々な国籍の人が、それぞれの国の
コミュニティーを形成しているのです。
日本人の社会も、そこには出来ていて、
生活するには全く不自由しませんでした。
もちろん仕事レベルになると、
自分の英語力不足を痛感しましたよ。
仕事を遂行するのに必要な英語レベルと
自分の実力のギャップが、大きなショックでした。
「英語力を上げるぞ!」と決意したのも
駐在での苦い経験があったからこそだと思います。
|
 |
| (松尾) |
帰国後、英語学習に取り組まれた訳ですね。
|
|
| (Tetsu) |
すぐに英語学習という訳ではなかったですね。
ただ、国内業務でも英語の必然性が高まるなど、
環境の変化が影響して、スタートしました。
そこで出会った本が、鹿野晴夫先生の、
「TOEICテスト300点から
800点になる学習法」(中経出版)だったのです。
実は、高校生の時に、國弘正雄先生の
「英語の話し方」という本を読んだことがありまして、
只管朗読(繰り返し音読)や筆写の効果と重要性を認識していました。
再び、鹿野先生の、ご自身の体験に基づいた学習法を見て、
受験英語と異なり、やはり英語には、目標とするレベル別に
効果的な学習法というのがあるのだと認識したのです。
海外で生活しただけでは、英語力は上がらない。
自らインプットしたものしか、アウトプットできない。
だから、インプットのためのトレーニングが先決。
これが、4年間の駐在経験で学んだ私の教訓でした。
そしてICC東京本校に入学したのです。 |
 |
| (松尾) |
入校時のTOEICスコアはどれぐらいでしたか?
|
|
| (Tetsu) |
600点後半ぐらいだったと思います。
受験したスコアを保存し、自分で記録し始めたのが
ちょうどICCへ入校してからなのです。
私の記録によると、入校後半年して参加した
ICCのイベント“3ヶ月ラリー”の初回テストで
715点(L:360/R:355)でした。
※「3ヶ月ラリー」…3ヶ月で150時間のトレーニングを
積み重ねるべく、参加者全員が完走を目指すイベント。
開始時と終了時にTOEICIPテストを受験し、その成果も確認する。
今、思い返してみると、このとき参加した3ヶ月ラリーは、
ICCで初めて開催された第1回だったんですね。
3ヶ月後のTOEICIPテストで、多くの参加者が
開始前よりスコアが下がってしまった、
伝説の「逆ラリー」現象が起こった回でした。(笑)
私も例にもれず、終了テストでは、
645点(L:330/R:315)の
70点マイナスとなってしまいました。
|
 |
| (松尾) |
敗因はなんだったのでしょうか?
|
|
| (Tetsu) |
仕事があまりに多忙を極めたこと。
それによって、週に1回通学するだけで精一杯だったこと。
心理面というか精神面での不安定が、
スコアに反映されたのだろうと思います。
このスランプ状態は、その後半年ぐらい続きました。
つまり、自己学習をせずに通学しているだけでは、
せいぜい、気分転換や息抜き程度で終ってしまって、
実力アップまで到達できないという事かも知れません。
私にとって、この3ヶ月ラリーに参加するというのが
学習サイクルをキープする上で重要な役割を果たしています。
というのは、3ヶ月毎に必ずTOEIC IPテストを継続的に受験し、
常に現在位置の状況を把握できますから。
毎回のTOEICスコアも大切ですが、継続的に見た時の
全体的な傾向を分析することも大切だと思います。
例えば、トレーニングを継続しているのに、
全体的に数値が下降し続けるのは、
トレーニング法に、何らかの問題があるのでしょう。
こうやって、記録を続け、冷静に分析していると、
たまにスコアを急激に落としても、
大して気にならなくなりますよ。(笑)
2007年11月から、実戦コース・プレミアムに受講して、
特にスピーキングとライティング力アップに
力を入れていますので、TOEIC SWテストも
定期的に受験しています。 |
 |
| (松尾) |
なるほど、定期健康診断みたいな感覚ですね。
ところで、Tetsuさんの自己学習方法についてお聞かせください。
|
|
| (Tetsu) |
基本はEnglish Trainerを活用ガイド通りに淡々と進めること。
私の場合、自宅ではなく通勤途中に乗換駅の喫茶店で
毎朝30分のトレーニングをこなしています。
その後、地下鉄に乗りながら、
喫茶店でトレーニングしたラウンドの英文を
声が出ない程度にブツブツと、高速音読してみます。
音読にかかった時間はストップウォッチで測定し、
テキストの余白に記録します。
これを3回繰り返したら、今度は英文を
素早く目で追いかけ黙読してみるのです。
これも3回繰り返し、毎回の測定記録をメモします。
記録を見ると、タイムが次第に早くなるのが分かるので
達成感を感じることができます。
最近は、テキストを使った
「聴く」「話す」「書く」の練習に加え
「読む」というトレーニングも取り入れています。
私は日本経済新聞と、英字新聞を購読していて、
日経を読んだ後に、英字新聞を読むようにしています。
ポイントは、日本経済新聞の国際関連記事を読んでから、
英字新聞のヘッドラインを自分なりに予測するのです。
例えば、昨日は日経にこんな記事を発見しました。
北朝鮮による核施設の破壊です。
これが英字新聞にも掲載されると予想したら、
その英文タイトルを考えてみます。
私はこの爆破を、一種の政治ショーだと思ったのですが、
英字新聞では一体どんな表現になっているかと確かめます。
すると、この記事が1面トップに掲載されていた上、
タイトルには“Symbolic gesture”とあり、
なるほど、と思わずうなってしまいました。(笑)
ちなみに、お気に入りの記事は、
English Trainer同様、ストップウォッチで計測しながら、
口パク3回、黙読3回して速読トレーニングをします。
もちろん、「使える」と思った表現を、
その場でトレーニング・ダイアリーにメモするのは
言うまでもありません。 |
 |
| (松尾) |
通勤時間を中心にトレーニングされているのですね。
帰りも同じようにトレーニングを?
|
|
| (Tetsu) |
ええ、帰りの電車では、English TrainerのExercise編を
トレーニングすると決めています。
活用ガイドの巻末に印刷された、アンサーシートを
予めコピーしてテキストに挟んで常備しています。
先ずは普通に腕試しに解き、その後にトレーニングと、
これも活用ガイドの指示通りに進めています。
ただ、私の場合はトレーニング時間を確保するために、
ラウンドとExercise編は同時並行に進めています。
車内で座席に座れない時は、English Trainerを諦めて
ICC Book Club(ブッククラブ)で借りてきた
洋書のリーデングに変更したりして、
車内環境に応じて素材を切り替えています。
ちなみに、3ヶ月ラリーに参加している時は、
帰りに自宅の最寄り駅に着いたら、すぐに家へ帰らず、
ファーストフード店でトレーニングしてから帰宅しています。
家では、週末にリラックスしながら、
洋画を使った自然食品を中心にトレーニングします。
|
 |
| (松尾) |
今回、3ヶ月ラリーの初回TOEICテストで、
自己ベストである、895点(L:475/R:420)をマークしました。
スコアを見たときのお気持ちはいかがでした?
|
|
| (Tetsu) |
まだまだだな、という感想です。
やはり、いくらスコアがアップしたとしても
英語を使ってコミュニケーションするときに
相手に伝えたい事がうまく伝わらないうちは、
満足感を味わうことが無いのではないでしょうか。
TOEIC SWテストでは、まだ全体的に
実力の上昇傾向が見えていないので、
英語運用能力としては、まだまだ
伸ばしていかねばと考えています。
実戦コースでインプットした基本構文を、
自由に使いこなすレベルにはまだ到達していません。
それが出来るよう、実戦コース・プレミアムで
徹底的にアウトプット練習をしているのです。 |
 |
| (松尾) |
実戦コース・プレミアムコースに参加して、
何か、体感的に変わったことはありますか?
|
|
| (Tetsu) |
体感と言いますか、むしろ行動ですね。
例えば、毎回のレッスンでは、
その一週間に読んだ洋書や映画の感想を、
100語の英文でまとめ、ペアで発表し合うのですが、
ネタ探しに英語に触れる時間が増えました。
それに加え、実戦コースとのダブル受講ですから、
トレーニング時間も必然的に増えますね。
スピーキングも、日常の簡単な内容だったら、
ある程度話せるようになっているので、
交渉事やミーティングでも、ロジカルかつシンプルな
英語を話す力をもっと高めたいと思います。
あと、課題はライティング力ですね。
TOEIC SWテストでも、書く内容を凝りすぎちゃって
結局時間が足らなくなってしまうのです。
このあたりも、実戦コース・プレミアムで
鍛えて行きたいスキルですね。 |
 |
| (松尾) |
最後に全国のメルマガ読者の皆さんに、メッセージをお願いします。
|
|
| (Tetsu) |
ある日、在日米軍向けのラジオ放送(AFN)の
ワンフレーズが聞き取れた時、とても嬉しかったですね。
皆さんもこんな自分の変化を感じたことはありませんか?
気づいたら字幕なしで映画に没頭していた時、
読んだ本から新しい情報や感動を得た時、
ジョーク交えて会話できた時、
自分の考えをうまくまとめられた時等々、
四苦八苦した後に英語力のアップを体感する毎に、
きっと新しい自分に出会っているのでしょう。
ICCは、そのメソッド、教材、サイト、授業、BookClub、
イベント、本当によく考えられていると思います。
ひたすら継続していれば、確実に上達するように
プログラムができていると確信しております。
すべての先生方の授業は毎回刺激的ですし、
スタッフのみなさんもとても親切に接していただいております。
そして何よりも私たち学習者が主役です。
皆様と励ましあいながら、
ますます上達を目指していきたいと思っております。
このようなお話をさせていただく機会をいただき、
ありがとうございました。
|
 |
| (松尾) |
Tetsu さん、今日はありがとうございました。
|
|

|